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映画『重力ピエロ』

今日からもう趣味は一人映画観賞ってことにしようと思いました 。(もう、「でもレンタル映画観賞でしょ?」なんて誰にも言わせねぇ!←母です)
ってなわけで、水曜レディースデイを使ってまたまた映画見てきました。
今回は『重力ピエロ』。ちなみに原作は読んだことないのでまっさらな状態でみました。

いやー毎度行くたびに見たい映画が増えるんでもうこれからは毎週いくかも 。


長いので畳みます。「続きを読む」からどうぞ。
※以下ネタバレにつき注意です。



で、感想を一言でいうと、




ち ょ ー い い 映 画 だ っ た 。・゚・(ノД`)・゚・。



エンドロールが流れた瞬間、「出会った」と思った。出会ってしまった。
この感覚はごく稀にあるんですが、今日の「重力ピエロ」はまさにそれでした。
パンフレットなんて買うつもりは1ミリもなかったのに、終わった瞬間レジに並んでました。

個人的にこういう映画は大好きです。邦画で、静かで、切ないけどゆっくりと心温まる。

私の映画の好き嫌いをここで言うと、洋画は基本的に嫌い(特にハリウッド映画。テンションが高くて、無駄にアクティブで、強引な感じが好きじゃない)。
同じ邦画でも、ハリウッド調のド派手なやつとか(例えば『MW』みたいな。予告見たら面白そうだと思ったけど好きじゃない)、若い子が好きそうな死を扱ったお涙ちょうだいものは基本的に見ないし好きじゃない(セカチューとか駄目だし、申し訳ありませんが『余命1か月の花嫁』も駄目。まったく見る気が起きない)。

だから前回の『GOEMON』は私のなかでは異例中の異例。正直にいえば、あれも「好き」じゃないです。見れなくはないけど。

しかしながら、
今回の「重力ピエロ」はもうど真ん中ストレートなわけですね。

まず、映像美。光の使い方加減が絶妙ですばらしい。
カメラワークもすごい凝ってるのだけど、見ていてもそれを感じさせないところに感動しました。普通に見てて引っかかりを覚えるようなものは映画としてはいいものじゃないと思うので。

次に配役。これも素晴らしすぎる。
皆もう当たり前なのだけど、すごく演技がうまい。普通の人の演技って一番難しいんじゃないかな。派手な設定の人物なら逆に楽だと思う。
普通のことを普通に演技できるってすごい。

で、もちろんストーリー。素晴らしいに決まってる。さすが伊坂さん。


内容の話をしましょう。

この物語は大学院生・泉水とその弟・春の兄弟が「連続放火魔」を捜していくところから色々と発展していきます。
物語が進んでいくうちに明かされていく、「普通」に思えた兄弟のゆがみ。
本当の家族とはなにか? そんな話です。


「春が二階から落ちてきた」

っていうので物語は始まるわけですが、この時点でぐっと掴まれました。ああだめだな、メロメロだな、みたいな。春=桜のミスリードも素晴らしくて。


主人公のひとりである春。彼は超イケメンなのに恋愛をしない、また超お兄ちゃんっこなわけですが、そこに感じる微妙な歪みがとても切なかった。
たぶん母親のレイプ事件を知って、一種の性的不審になっているのが原因なのでしょうね。
だから性的なものを嫌がってるし、母親が死んでしまった今、本当の意味で血の繋がった兄に執着している。
だからその最愛の兄に拒絶されたときの春の絶望を思うと胸が苦しくて堪りませんでした。
その彼が、最後に血の繋がっていない「父」とも本当に家族なのだと感じられた瞬間はもう涙なしには見れなかった。
血の繋がりなんてなくても家族は家族だもんね。誰かを不器用にだけど、大切に、愛してる。

「俺たちは最強の家族だ」

ええ、そのとおりです。最強です。


兄・泉水のダメ男っぷりも素晴らしかった。
出来た弟を持ってしまった兄、というのはよくありがちですが、
台詞や仕草から「あー昔からだめだめだったんだろうなー」とわかるのは凄い。加瀬亮の演技が光ってます。
時々迷ったり悩んだり踏み外したりしてしまうこともあるけれど、一番に弟のことを想っている姿に涙しました。
家族を想ってあんなに走っていけるのってそうできることじゃないよ。


個人的に大好きなのが、夏子ちゃんです(笑
「春を追いかけてるから夏子」凄いセンス。
挙動不審なところもいい。何気に一番ふたりの力になっていた気もするし。
最後の感じもすごい微笑ましくて可愛かったです。ストーカーですけどねw
無理かもしれないけど、これから春と仲良くやってほしいなぁーと思ったり。


この作品に出てきた家族は、
色んなところが歪で、変で、いまにも崩れ落ちそう、

だけど、だからこそ、彼らは誰より愛情に包まれた本物の家族なのだと思いました。


映画の中には、たくさんの印象的な台詞がありました。
私には「いままでの人生のなかで一番感銘を受けた言葉」というのがあるのだけど、
思えばそれって伊坂作品にあった言葉で、 しかもこれみて初めてわかったけどあれは、「死神の精度」にでてきた春の言葉だった。びっくりした。 (伊坂作品はリンクしています)
しみじみと伊坂スゲーなと。まだ二作しか読んだことないからもっと読んでみようかな。


あまりに惹きこまれ過ぎて、ラストのピエロのシーンで思わず一緒に拍手をしそうになってました。
エンドロールが終わったあとも。(心の中で拍手喝采でしたが)

物語だけでなく、「映画」としても凄くいい作品だと思います。

普通、映画に限らず小説でもドラマでも漫画でも、監督とかって自己表現に凝り過ぎていらないシーンとか表現とかをつい入れちゃうことがあるのだけど、 この映画はまったくいらないところがなかった。全部が世界観を作り上げるのに必要なシーンであり、台詞であり、表現だった。
もしかしたらあったのかもしれないけど、それを感じさせなかったのは純粋に素晴らしいと思う。
それから最後の写真立てが並んでいるシーンの感動とかは映像じゃないと表現できないだろうし、あの空気感を出せたのもとても凄い。大絶賛。

音楽もよかったなー。
サウンドトラックと主題歌買おうかしら。


伊坂幸太郎自身も最初は映画化に不安があったけど、見てみてとてもいい映画だったと言っています。
映画に携わった人みんながこの作品が大好きだったからこそできたのだと思いますね。

素直に心から人にオススメできる作品でした。
こういうのがあるから邦画って好きです。日本的な感性が性に合う。
ぜひとも、キャストにばかり目がいってしまいがちな現代映画に負けないでほしいですね。


あー長かった。
次に見たいのも並んでてどうしましょうか。
とりあえずいま見たいのは「ディア・ドクター」と「おと・な・り」
どっちから攻めようか……
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